12月 112015
 

2014 年 8 月 7 日、マイクロソフトは「Internet Explorer のサポートポリシーについて、重要なお知らせ」を発表いたしました。
動作するオペレーティング システムのライフサイクルに準拠していた Internet Explorer (以下 IE) のサポートポリシーが、2016 年 1 月 12 日 (米国時間) を過ぎると、各オペレーティング システムの最新版の IE のみとなるという発表です。たとえば、Windows 7 SP1 では、IE11 のみをサポートすることになります。

なぜ、サポートポリシーを変更したのか?

安全に閲覧

Internet Explorer 11 では、ソーシャル エンジニアリング型マルウェアの 99.9% がブロックされます。

2016 年 1 月 12 日から各 OS の最新版の IE のみのサポートとなります

1. セキュリティ対策 ~安全に Web を利用する~

インターネットを通じたセキュリティの脅威に対抗するために、マイクロソフトでは IE の潜在的な脆弱性を日々、修正していますが、提供当時の環境を前提として開発された古いバージョンの IE では、定期的な更新プログラムの適用だけでは対応が難しいケースが現れるようになってきました。NSS Labs によれば、悪意のあるソフトウェアに対する保護件数は、IE8 の 69% から、IE11 では 99% 以上になっています。最新の IE にしていただくことで、より安全に、安心してインターネットをご利用いただけます。

2. 開発や検証の負担軽減

変更前のサポートポリシーでは、Windows 7 では IE8/9/10/11 の 4 つの IE をサポートしています。Web を作っているみなさまが動作環境として Windows 7 を選択する場合は、これらの IE を前提とした設計、開発をしなければならず、また、提供後もこれらのIEでの動作検証が必要になります。動作する IE を最新の IE のみに絞ることで、Web を提供する側の開発や検証に必要なリソースの負担が軽減され、本来のコンテンツやサービス作りに集中できるようになります。

3. 最新技術への対応

Web の技術は日々、進化を遂げています。新たな API や要素が提案され、改良と検証を重ねて、やがて標準化団体の草案、勧告と進めば、開発者は早くその新しい技術を試してみたい、提供者は自社のサービス、サイトに早く取り込みたいと考えるでしょう。利用者もその恩恵が受けられるようになります。例えば、OneDrive にファイルをアップロードする場合、アップロードしたいファイルをブラウザにドラッグ & ドロップするだけで、アップロードが開始されますが、これは Drag and Drop API という技術を利用しています。より新しい IE であればあるほど、より新しい Web 技術に対応しています。

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